NHKBS「ニュースで英会話」で講師をされている鳥飼玖美子さんは、ごく最近、英語学習法についての本を初めて出されました。
これまでは英語教育の理念や、英語力の必要性についての本を多く出版されていましたが「受けが悪い」と出版社から指摘され、改めて具体的な学習方法を書いたところ、本の売れ行きが爆発的に伸びているという。
「そもそも英語は、自分に合った方法を、自分で考えなければ、上達しない。」
鳥飼さんは、この指南書の出版がどこか不本意であることを匂わす言葉を、文藝春秋に語っていました。
”90日間で英会話をマスターする方法”など、いかに楽をして成功を手に入れようかとする類の本は、英語に限らず、資格、ダイエット、健康などあらゆる分野で多く出版されています。
指南書を手にすれば、ゴールに半分近づいた気になるのかもしれませんが。
本物の成功者が続出していれば、これらの本は、もはや必要とされなくなっているはずです。
努力なしに手に入れられる成功など、絶対にあるわけがない。
もしも私が「ビジネスで成功する方法」などの指南書を出すとしたならば、嫌味たっぷりにこう書くと思います。
” 人間の怠惰な部分、やり過ごしたい部分をうまく狙うことが成功の鍵 ”と。
ヨガスタジオに来れば、半分健康になったも同然か?
言うまでもなし。
みんな真剣です。