学生の頃に熱中した勉強や趣味や特技も、社会に出たあとまったく手付かずの状態にしておいたために、得意だったのにできなくなってしまった、思い出したくても思い出せない…なんていう素材はおそらく誰にでもあるものではないでしょうか。
私の場合、3歳から習わせてもらったピアノも、語学研修まで行かせてもらった英語も、大学の専攻だった日本史も、今やたんなる過去のもので、残念ながらほとんど役立たずと化しています。
ただの過去のものになってしまった、けれど本当は価値がある大事なものに、再度触れてみたくなる機会を授かりました。
新年あけましておめでとうございます。
年明け早々、比叡山に登って来ました。(ケーブルカーでですが。)
仏の山に神々しいという言葉は不適切でしょうが、総本山の厳かさ、世界遺産の風格、キリッとした冷気に刺激され、背筋が伸びました。
「延暦寺は最澄か?空海か?」
試験勉強のために覚えたうすら知識から答えるのは、もやは運試しの選択ゲームでしかなく、「聖徳太子ってどんな人?」の私の答えは雑学レベル。
いくら”人間は不完全”と仏様に慰められたところで、この空気感の中であまりに申し訳ない。
これを機に、この程度で終えてしまった過去の勉強をやり直したくなりました。
ここ最近の新年の抱負といえば、何かしら「新しいことにチャレンジ!」でしたが、今年は過去に読んだだけ、買っただけ、習っただけ、聞いただけのもに、もう一度息を吹きかけて価値のあるものにしていきたいと思います。
20代の時にハマった釣り、近所でしか乗らなくなったルイガノの自転車、趣味と呼んでた類にも過去のものがたくさんあります。
生きることに役立つ意外な掘り出しものがあるのでは?と今からとても楽しみです。
ヨガの練習も、クラスも、新しいことを重ねる以上に「繰り返しの修練」をテーマにしていきたいです。
みなさま、今年もどうぞよろしくお願いいたします。
さかたのりこ