
ヨガをはじめたばかりの段階では基本ポーズの形を覚えることことから始まりますが
いくつかのポーズを覚え始めると、自分への集中力が高まりることへの喜び、
あるいは、いろんなアーサナへ挑戦したいという夢も高まる段階があります。
ですが私が思うに、さらに多くの経験を重ねたフェーズにいくと、
初心者の頃にも必ず行うとてもシンプルなアーサナに戻ってみた時
「実はすごく大事なアーサナだった」「難易度の高いポーズの基礎がここにあったんだ」などと、
経験を重ねたからこそその奥深さに気付かされる。
ベーシックというクラスに多くの人が集まってくださるのにも、そんな理由があるからかと思います。
(初めての方は、経験者の多さにドン引きしますが、ご遠慮なさらずです!)
ヨガが本当の意味で楽しくなるのはここからで、
探究心をくすぐってくれるアーサナとして
私はダウンドッグをイチバンに挙げたいところ。
基礎はどんな方にも大事だから、初めての方にもその大切さはお伝えしていますが
「ポカン?」となるのも仕方なしで、
1年2年と過ぎたくらいから「そういうことだったのか〜」と気がづき始めることが
実はたくさんあるものです。
今年Manawa Houseは10周年を迎えます。
ヨガインストラクターになった頃からを含めると、随分と長い間、
自分とスタジオの成長という遠くの夢を追いかけてこれたこれまで。
忌野清志郎さんのDay Dream Believerという歌に
ーずっと夢みさせてくれてありがとう
僕はDay Dream Believer そんで
彼女はQueen ー
という節があります。
「彼女」とは清志郎さんの「奥さん」説、もしくは「亡くなられた母親」説があるようですが
いずれにしても「彼女」がいてくれるから、僕は夢を追いかけることができたという
サンクスを歌っています。
私にとっても「彼女」がいてくれたからこそ見ることができた、遠くの夢たち。
彼女のおかげで、自分のことばかりに集中することができていました。
果てしなく夢が湧いてくる時期もありました。
その彼女が、だいぶ歳をとり、弱くなりました。
何年も前から知っているこの歌の意味も、今ようやく理解できたところ。
情けないほど遅くなっちゃったけど、そんなフェーズに入ったようです。
夢見る私を支え続けるために、彼女が守ってきてくれた礎に
私も手を加えていく必要があって、少しバタバタしていましたが
2年も放ったらかしにしてしまったブログ、
1年も放ったらかしにしてしまったインスタ、
また少しずつですが更新しますので、よろしければ覗きにいらしてください。
今年の私は、地盤再構築かな。
ダウンドッグに思いを込めて。
- Noriko -